着物買取の基礎知識

一度売った着物は取り返せる?着物買取のクーリングオフについて解説

一度売った着物を、返してもらうことはできる?

買取をするにあたって、このような疑問をもったことはありませんか。

実は、出張買取の場合、期限内であれば契約を撤回し、着物を返してもらえることができます。

この制度を「クーリングオフ」といいます。

この記事では、クーリングオフのルールや、着物買取で気をつけるべき点などについて詳しく解説します。

クーリングオフとは

クーリングオフとは、「一度契約をしたとしても、一定の期間内であれば、契約を撤回することができる」という制度です。

特定商取引法という法律で定められています。

クーリングオフは出張買取だけでなく、訪問販売や電話勧誘販売に対しても適用されます。

買取でのクーリングオフとは

もともと、買取事業は特定商取引法の対象外でした。

しかし、2013年の法改正で、出張買取にクーリングオフが適用されるようになりました。

買取でクーリングオフが適用されるのは出張買取だけで、店頭買取・宅配買取にはクーリングオフ制度がありません。

出張買取におけるクーリングオフには、以下のような特徴があります。

厳守すること
買取店側 契約時、書面を発行し、クーリングオフの説明を行わなければならない
飛び込みでの訪問営業はしてはならない
消費者
(着物を売る側)
契約日から8日以内であれば契約撤回が可能

クーリングオフの手順

出張買取で着物を売ったあとキャンセルをしたくなった場合、査定時に買取店側から説明があったとおりの流れで、クーリングオフを進めていきましょう。

一般的な流れとしては、以下のような手順になります。

  1. 買取店側に連絡をする
    クーリングオフをしたい旨を伝える
  2. 買取店側が指定する手続きがあれば、指示に従う
    署名・文書作成など
  3. 売った品物が返送される
    返送された内容が正しいかを確認する
  4. 買取店側が指定する手続きがあれば、指示に従う
    返送を確認した旨の署名など
  5. 査定金額を返金する
    契約時に査定額を買取店側に返金する
  6. クーリング・オフの完了

クーリングオフのメリット・デメリット

クーリングオフには、以下のようなメリット・デメリットがあります。

メリット デメリット
期限内なら契約撤回ができる
法律で定められたルールである
手間と時間がかかる
店頭買取・宅配買取には使えない

クーリングオフを使えば、法律に守られた状態で、契約の撤回ができます。

しかし、手続きの完了までに手間と時間がかかります。

また、クーリングオフが使えるのは出張買取のみで、店頭買取・宅配買取には適用されないというデメリットもあります。

まとめ

以上、この記事では、着物買取でのクーリングオフについて解説しました。

 

クーリングオフは安心できる制度ではあるものの、手続きに手間がかかります。また、出張買取のみに適用されるため、店頭買取や宅配買取には使えません。

そのため、着物買取では、いざというときはクーリングオフという方法があるものの、「基本的にはクーリングオフに至らないよう、慎重に成約する」ということを心がけましょう

出張買取・店頭買取・宅配買取のどの買取方法を利用する場合でも、もし査定金額に満足できなかったり、査定スタッフの対応に不満があったりしたら、“その場で” 成約を断ることが大切です。

その際、査定料やキャンセル料、出張料がかかることはありません(ただし、宅配買取の場合は返送料が本人負担となることが多いです)。

 

着物買取でのクーリングオフ制度をしっかり理解したうえで、着物買取に臨みましょう。

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