せっかく着物を売るからには、できるだけ高い値段で買い取ってもらいたいですよね。
この項目では、着物を高く売るためのコツや、高く売れる着物の特徴を解説します。
着物を高く売るためのコツ
着物を高く売るためのコツとして、以下の4つのポイントが挙げられます。
- セット品は揃えて査定に出す
- 保存状態に気をつける
- 古くならないうちに査定に出す
- 買取店の最新情報をチェック
以下、1つずつ解説します。
①セット品は揃えて査定に出す
証紙は捨てずに、また忘れずに、着物と一緒に査定に出しましょう。
ほかにも、以下のような付属品も合わせて査定に出すことで、価値が上がることがあります。
- 付属の小物
- 付属の上着
- 購入時の箱
- 収納袋
②保存状態に気をつける
未使用品でなくても、また、多少の汚れ・損傷があっても、気軽に査定を依頼できる買取店はたくさんあります。
しかし、あまりにも状態が悪いものは、値段がつかない可能性が高いです。ですから、使用済の着物を売る際には、できるだけ良い状態で保存をしておくことが重要です。
多くの買取買取店は、たとう紙に包んで保管することを推奨しています。
「たとう紙」とは湿気を防ぐための紙で、「文庫紙」とも呼ばれます。100円均一ショップで購入できます。1年に1回ほど替えるのがベストです。
また、着物の生地は傷みやすいため、電気の光や日光が当たらず、かつ通気性の良い場所で保管しましょう。
さらに、着物が複数ある場合、シワ防止のため、重ねすぎないことが重要です。
汚れが少ないほうが査定額は高くなるものの、汚れが気になるからといって、事前にクリーニングに出すのは危険です。かえって生地が傷んでしまうリスクがあるからです。
どうしても事前にクリーニングをしておきたい場合は、着物専門のクリーニング店を利用しましょう。
しかし、着物のクリーニングは費用が高いため、最終的な買取額を上回ってしまう恐れがあります。
③古くならないうちに査定に出す
売ることが確定している着物・帯・和装小物があれば、できるだけ早く売りましょう。
保存状態に気をつけていたとしても、年月が経つと生地や材質がどうしても傷みやすくなります。
状態が良いほど値段がつきやすいですから、年季が入らないうちに売ることも大切です。
④買取店の最新情報をチェック
各買取店の公式サイトでは、「最近、どんな着物を買取強化中なのか」という点を明記している場合があります。
「買取強化中となっているもの=買取の需要が高く、より高く買い取られるもの」ですから、あなたの手元の着物が強化中の品目かどうか、確認しておくといいでしょう。
また、買取店によっては、「◯点以上の査定で査定額△%UP」「初回利用の場合、査定額UP」など、キャンペーンを実施しているところもあります。キャンペーンがある買取店に目星をつけることで、賢く着物を売ることができますね。
このように、利用したい買取店が絞られてきたら、利用前に最新情報を確認しておくことが大切です。
現在、全国展開の買取店で行われているキャンペーンについては、最新情報をこちらの記事にまとめています。
高く売れる着物の特徴
①絹製の着物
まず、着物の素材は買取のうえで大きなポイントです。
絹製の着物であれば、値段がつきます。
一方で、化学繊維やウール製の着物は大量生産されており、希少性が低いため、値段がつきづらいとされています。
②ブランド性のある着物
有名作家による着物や、有名ブランドの着物は、高額査定の可能性が高いです。
下記の作家ものが、有名着物とされています。
- 由水十久 (ゆうすい とく)
- 久保田一竹 (くぼた いっちく)
- 北村武資 (きたむら たけし)
- 羽田登喜男 (はた ときお)
- 木村雨山 (きむら うざん)
- 喜多川平朗 (きたがわ へいろう)
- 小宮康孝 (こみや やすたか)
- 玉那覇有公 (たまなは ゆうこう)
- 柿本市郎 (かきもと いちろう)
- 上野為二 (うえの ためじ)
- 与那嶺貞 (よな みねさだ)
- 中村勝馬 (なかむら かつま)
- 古賀フミ (こが ふみ)
- 宗廣力山 (むねひろ りきざん)
- 山田貢 (やまだ みつぎ)
- 平良敏子(たいら としこ)
- 志村ふくみ (しむら ふくみ)
- 森口華弘 (もりぐち かこう)
- 田島比呂子(たじま ひろし)
- 青木滋芳 (あおき しげよし)
- 川島甚兵衛 (かわしま じんべい)
- 伊達弥助 (だて やすけ)
- 北出与三郎 (きたで よざぶろう)
③生地の状態がいいもの、特に未使用品
「着物の保存状態が良ければ良いほど、買取額は高くなる」というポイントは、着物買取の基本です。
というのも、買い取られた着物は、基本的に、そのままの状態で再販されるからです。つまり、「問題なく再販できる程度に、綺麗な状態か」という点が重要なのです。ですから、未使用に近い着物は需要が高く、査定額も高くなるのです。
特に、仕付け糸が付いたままの未使用品は高額で買い取られます。
「仕付け糸」とは、着物の購入時に、袖口・襟口などに縫い付けられている糸のことです。
④証紙つきのもの
証紙(しょうし)とは、着物の品質や産地を証明する紙のことです。
つまり、証紙があれば、価値のある着物であることの証明になるのです。
証紙の有無によって、査定金額が倍以上変わってしまう場合があるほど、重要なポイントになります。
特に、下記のような伝統工芸品の着物に証紙がついていると、高額査定の可能性が高くなります。
- 友禅
- 江戸小紋
- 絞り
- 紅型
- 大島紬
- 本塩沢
- 結城紬
- 読谷山花織
- 首里織
- 琉球絣
- 越後上布
- 小千谷紬
- 琉球紅型
- えぞ織
- 長井紬
- 牛首紬
- 伊那紬
- 天蚕紬
- 群上紬
- 大石紬
- 丹波布
- 出雲絣
- 久留米絣
- 綿さつま絣
- 八重山上布
- 宮古上布
- 芭蕉布
- 琉球紬
- 能登上布
- 読谷山花織
- 本場黄八丈
- 本場久米島紬
⑤大きめの着物
大きめのものは、高額査定となりやすいです。具体的には、身長165cm以上の着物が「大きめ」と判断されます。
大きめの着物は、以下のような理由で需要が高いのです。
- 現代人の身長は高く、再販には丈の高い着物の需要が高い
- 背の高い外国人観光客へのレンタルに使いやすい
- サイズの大きな着物は、小さいサイズに仕立てやすい
⑥格式の高い着物は高額査定のチャンス
以下のような「格式の高い着物」は、査定額が高い傾向があります。
- 訪問着
- 色留袖
- 振袖
- 色無地
これらはもともとの価値が高いだけでなく、買取需要が高いため、査定額が高くなりやすいです。
逆に、普段着として着るような紬(つむぎ)や浴衣などは、査定額が低くなりやすいと言えます。
なお、喪服や黒留袖などは、上記で挙げた着物よりもさらに格式が高いですが、査定額は低いです。
なぜなら、喪服や黒留袖などは改まった式典だけで着るものであり、買取需要があまりないからです。
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まとめ
以上、この記事では、高額査定になりやすい着物と、高額査定のためにできることを紹介しました。
最後に、それぞれのポイントを表でおさらいします。
着物を高く売るためのコツ | ● セット品は揃えて査定に出す ● 保存状態に気をつける ● 古くならないうちに査定に出す ● 買取店の最新情報をチェック |
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高く売れる着物とは | ● 絹製であるかどうか ● 有名な産地・作家・呉服店の着物であるかどうか ● 生地の状態が良いかどうか ● 丈・サイズが大きいかどうか ● 証紙や付属品などが揃っているか |
買取の申込前に、これらのポイントをおさえておきましょう。
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